こくみん共済coop「新団体年金共済」の導入の背景と制度内容について
電機連合「ねんきん共済」は生保委託分(拠出型企業年金)とこくみん共済coop委託分(団体ねんきん共済)のハイブリッド型制度です。それぞれの委託分は別個の制度であり、その運用も異なっていますが、電機連合の「ねんきん共済」を1988年に制度発足するにあたり、生保とこくみん共済coop双方の制度メリットを反映させるとともに、労働者自主福祉活動としてのこくみん共済coop運動を大切にする視点から検討され、ハイブリッド型で導入したものです。
制度発足後から今日まで、社会環境・経済情勢の変化に対応して、生保、こくみん共済coopとも予定利率の変更などを行なってきました。さらにこくみん共済coopにおいては、直近の生協法の改正や新たな行政当局の指導なども踏まえるとともに、社会保障制度への不安などを背景とした私的年金ニーズの高まりや新生協法への対応を始めとした社会・経済環境の変化の中で、将来にわたり制度を安定的に維持・継続していくため、2010年12月1日付で「新団体年金共済」を導入することになり、この新制度が電機連合「ねんきん共済」のこくみん共済coop委託分にも適用されることになります。
つきましては、「新団体年金共済」の制度概要、現行「団体ねんきん共済」の制度改定内容ならびに「団体ねんきん共済」から「新団体年金共済」への移行等について説明いたします。
- 「新団体年金共済」の導入目的
- こくみん共済coop委託分(月払3口分)の「団体ねんきん共済」は、1995年5月以前の積立(契約)部分はP型年金(個人年金)として6%で運用されており、こくみん共済coopにとっては大きな逆ザヤ要因となっており、結果として「団体ねんきん共済」の制度運営やこくみん共済coopの業績・運営等の圧迫要因となっています。
1995年6月以降の積立(契約)部分は予定利率を変動できる制度であり、運用環境等により引下げを行ってきており、現在は予定利率1.25%となっています。
なお、生保の「拠出型企業年金」は1988年の導入当初から、予定利率を変動できる制度です。 - 「新団体年金共済」に移行することにより、1995年5月以前に積み立てたP型年金(個人年金)部分の6%運用で発生する逆ザヤ解消をはかり、団体年金制度の健全性を高めるとともに、「共済」という助け合い制度の主旨に鑑み、加入者全体の整合性・公平性の確保をはかります。
- 年金制度の魅力を高め、新規加入者の拡大をはかります。
- こくみん共済coop委託分(月払3口分)の「団体ねんきん共済」は、1995年5月以前の積立(契約)部分はP型年金(個人年金)として6%で運用されており、こくみん共済coopにとっては大きな逆ザヤ要因となっており、結果として「団体ねんきん共済」の制度運営やこくみん共済coopの業績・運営等の圧迫要因となっています。
- 「新団体年金共済」の制度概要
- 現行「団体ねんきん共済」の制度変更内容
- 「新団体年金共済」と現行「団体ねんきん共済」(制度改定後)の主な相違点
- 「新団体年金共済」実施に向けたスケジュール
組織的な制度内容、移行手続の周知徹底と、加入者本人への制度内容、移行手続などの説明ならびに「契約意思確認書」の取り付けの2段階に分けて、新制度導入と移行に向けたスケジュールを概ね下記のとおり設定します。
2009年7月 第57回定期大会において新制度導入に関する議案確認
2009年7月 第57回定期大会において新制度導入に関する議案確認
2009年8月〜9月 こくみん共済coop(本部、県本部)から各組合・支部へ制度概要、移行手続き等説明
2009年10月 第85回理事会、第58回評議員会にて確認手続
2009年11月27日 加入者へ個別案内対応開始(説明文書・契約意思確認書・試算表等郵送)
2009年12月末 第1回契約意思確認書回収締切り
2010年3月8日 契約意思確認書未回収加入者へ個別案内再送付
2010年4月16日 第2回契約意思確認書回収締切り
2010年6月初旬 未回収加入者へ最終通知(未回収の場合は新制度へ移行しない旨通知)
2010年12月1日 新制度に移行